歯科医院のBGM

以前、BGMに関しての記事をふたつ書いたので、今回が3回目の記事になる。前に書いたのは、「BGMに速いテンポの曲が流れると、人間は速く行動し、ゆったりとした曲だとゆっくりと行動する」という内容のものだった。

 

現在通っている歯科医院は去年開院したばかりなので、外観もおしゃれな感じだが、内装も落ち着いていて、受け付けの女性がとても感じが良い。待合室の椅子に座って順番を待つ私の耳に聴こえてくるのはジャズである。ジャズをBGMに使っている歯医者は珍しいのではないだろうか。

 

恥ずかしい想い出だが、以前通っていた歯科医ではオルゴールのBGMが流れていて、待たされている間にいつの間にか眠ってしまい、自分のイビキで目を覚ましたことがある。しかし今の医院では、リクライニングの椅子に体を沈めて、ピアノのジャズを聴きながら目の前の液晶画面で世界の観光地の動画を楽しんでいる。ロールスクリーンがおしゃれな窓のそばには観葉植物が置かれ、これでコーヒーが運ばれてきたなら、さぞいい気分だろうと思う。

 

いい雰囲気に体の緊張がすっかりほぐれた頃、歯科医が登場・・・今日も右上の歯の治療でギュインギュイン、キィ~ンキィ~ンと削られて体が硬直してしまった。「体を楽にしてください」と言われて、深呼吸をする。BGMがずっと聴こえるように、イヤフォンをさせて欲しいな。